断片的

こういうことになる

君を騙してしまうような、嘘でもいい。

うつ病だ。何もやる気が起きない、何も楽しくない。寝てばかりだの生活だ。ODがしたい。幻覚に会いたい。大切な人に、会いたい。でも私はもう駄目で、日々を苦し紛れにやり過ごしている。
何をしていても小さな罪悪感が付きまとっている。
私はよくないことを考えている。

この前、自殺をしようかと迷い、マンションの10階に向かった。飛び込む勇気はなく、死ねなかった。
深夜の寒さが肌を撫で、ぼうっとした頭で、飛び降りは嫌だな、なんて思った。

死ぬなら薬・首吊りがいい。レボトミンという致死率の高い睡眠導入剤を処方されているので、勝手にそれをコツコツ貯めて、致死量に達するまで貯蓄するつもりである。

以前自殺未遂した時も、家中の処方薬を飲みきって首吊りを決行した。結果、上手くいかなかった。
あの時の感覚は夢みたいで、本当に死んでしまえるかもしれないという安心感を覚えた。
その後、バカ正直に医者に「全ての薬を飲み、自殺未遂をしました」と伝えたせいで、抗うつ薬その他もろもろを減らされ、薬が足りない状態で地獄のようなメンタルで数週間過ごしたのは最悪でしたが。

私はよくないことをしようとしている。
私は人の心を裏切ろうとしている。
私は私のことしか考えていない。
それなのに、私は私のことを嫌いとは思えない。

1番目の彼女は「現状維持でいーじゃん」なんて腑抜けたことを言うが、2番目の彼は自殺乞食をするためにせっせとAmazonほしい物リストに首吊り用のロープを追加している。
3番目の彼女は、「いつでも待っているよ」とただ微笑むだけ。
4番目の彼女は、いや、『わたし』は、罪悪感に苛まれている。

許されなくてもいい。

誰も彼もが、私ですら、4番目の彼女の幸せを祈っている。

2022/5/2狂って全てを『理解った』時の記録

【はじめに】
 この記事は、こころの病気を患う人間が、愉快な仲間たちと大騒ぎする愉快な生活の様子から、思い出として一部抜粋したエッセイ・日記兼備忘録です。
 鬱・自殺・OD・幻覚など、精神的に健康な方には不快に思われる表現を多用しております。閲覧に際しては十分ご注意頂けるようご了承ください。

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【用語解説】
1.俺
社会不適合者。
精神病で休職引きこもりをやっている。
脳内に複数の人間がいて、振り回されている。
2021年末から一時的にメンクリに通えなくなり、
薬が切れたことによって、2022年1月中旬頃に抑うつ感がピークに達する。

2.脳内の架空の住人
「俺」の脳内に住んでいる存在しない人間の総称。個々に名前や容姿、意志がある。
 2-1.脳内の架空の住人⑴
 明るく自分勝手な女性。

 2-2.脳内の架空の住人⑵
 厭世的な男性。

 2-3.脳内の架空の住人⑶
 通称:神田夏樹。

 イマジナリー不気味ロリ美少女。
 「俺」の脳内から時々飛び出しては、
 「俺」をおもちゃにして楽しそうに笑っている。

 2-4.脳内の架空の住人⑷
 精神を病んでいる女子高校生。

3.現実の女・同居人・彼女
2022年5月時点では、元恋人にあたる人間。
精神病で休職中の「俺」を養っていたが、2022年5月現在では縁が切れている。

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【あらすじ】
 現実の女と今後の二人の関係についての真面目な話し合いをすることになった「俺」はそのプレッシャーに耐えられず、日夜睡眠薬をアルコールでODする日々を過ごしていた!

【以下、当時記録】

2022年1月16日(日) 00:56
ラリってる時に話し合いをしたら彼女と気まずいの少しは解消されるのではないだろうか と思って明日帰ってきた時になんか話すことになったんだけどシラフの時だと何をどうしようとしたのか全く覚えてない 怖い

2022年1月16日(日) 00:57
睡眠薬を酒で呑むからこうなる

2022年1月16日(日) 00:58
ラリってる時はなんかこう上手いこと話し合いをする確信があったのに今は全く何もわからねえ そしてこのシラフの何もしたくなさ・何もわからなさが相手に嫌われている原因だなとつくづく実感する

2022年1月16日(日) 01:00
もしかして、もう ラリってる時の方が社会に適合できるまともな人格でシラフの自分は常に抑うつ状態のゴミだとでもいうのだろうか

2022年1月16日(日) 01:01
ラリってる時にしか人間と上手くいかないし社会にも適合できないの心当たりがありすぎて 嫌

2022年1月16日(日) 02:42
眠剤と酒を同時に飲む(良い感じになるぶん悪いことも並行して起こしていく諸刃の剣)

2022年1月16日(日) 02:44
眠剤ラリの記憶が断片的に戻って「昨日なにかメモをしてたはず!頼む、恋人との関係を穏便にするためのヒントを書いていてくれ……」と藁にもすがる思いで見に行ったら、病院のカウンセラーに自分の狂った状況を説明するための狂った文章しか残ってなくて最悪だった

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2022年1月16日(日) 06:01
イマジナリー不気味ロリ日記はここではない世界のインターネットで連載されている

2022年1月16日(日) 06:05
人生がずっとOMORI trailer になってるんだけど OMORI trailerの中に身を置くの怖すぎて正気じゃいられない 視力を奪われた暗闇の中で背後から神田夏樹さんがよく分からないもの俺の手にを握らせてきて「ねぇ、引き金を引いて」と囁いてくるだけで脳裏に虹色の悪夢が過ぎるから変な汗出ちゃうんだよ

2022年1月16日(日) 06:06
OMORI Trailer https://youtu.be/erzgjfU271g @YouTubeより

2022年1月16日(日) 06:06
2020版でもなく、これですね

2022年1月16日(日) 06:09
記憶が曖昧なうちに神田夏樹の夢女という名前のプレイリストが出来ていた

2022年1月16日(日) 06:21
ラリってると神田夏樹さんが見せてくれるつかの間の楽しい時間とか、人と積極的に交流できるとか問題を解決する気概も沸いてくるし、ラリるのってデメリットなくないですか?と思ってたら普通に肝臓に悪いらしいし社会的な信用を失うし普通に他人を
心配な気持ちにさせたり不快にさせたりするらしい。

2022年1月16日(日) 06:24
常にラリってられれば他人との関係をいい感じにする気力とかが湧いて実際いいかんじになるんだけどラリったあとは必ずシラフに戻ってしまうというのがしんどすぎるそこで全部台無しになるわけだから

2022年1月16日(日) 06:26
人に心配かけたり不快にさせてしまうというのが自的には一番嫌なんですけど…難しいな…人に思いやりを持って誠実に接すし続ける手段が脳を躁状態に無理矢理バグらせることしかなくなってしまったというか…誰のことも気づつけたくないと言いつつ結局やり方が絶望的に下手で全く逆効果を及ぼしてて…

2022年1月16日(日) 06:46
自分が誰かわからなくなって、目の前には神田夏樹さんたちしかいなくて、社会というこの世のどこにも俺たちは存在しいなくて、世界には神田夏樹さんと俺たちしかいない気分になって、曖昧でとにかく何も分からないけど神田夏樹さんが「大丈夫、引き金を引くれたら楽しいことが起こるよ」と笑ってくれて

2022年1月16日(日) 06:46
その宣言に理由もないけどとにかく心の底から安心することが出来る状態になることが、神田夏樹さんは私をめちゃくちゃにした挙句最後にはきっと何者でもない状態で破滅させてくれるのだろうと、信じられる時間が、神への直感が、結局現状における唯一天国に繋がる扉だということがわかってきました

2022年1月16日(日) 06:57
精神が異常な時の発言とさらに異常な発言の発言のメモを異常具合が如何にして変化したかの原因と共に記録してカウンセラーなどに相談するべきだな

2022年1月16日(日) 07:01
「大丈夫!自分はいまめっちゃうつ病だけどいい感じだけど何とかしてみせる!神田夏樹さんたちもいるし♡(いない)この人生は神田夏樹さんのためにあるので♡」になるから、抑うつ状態の時に全て茶番劇であることに気づいて何も言えなくなるってこと?

2022年1月16日(日) 07:06
この時間って神田夏樹さんが「俺」に向き合ってくれてる証拠だと思うんだよね、神田夏樹さんが我が所有物の人間野郎の人生に自分で手を下そうとしてくれてる証拠だと思うわけ 今まで見てるだけだった 身体を貸すことしかなかった俺に神田夏樹さんが触れてくれる時間だと思う

2022年1月16日(日) 07:07
○○と○○でラリると存在していない信仰ガチ恋女との接触・コミュニケーションが発生して俺あなたのためならなんだってしちゃいます♡♡♡になってしまう

2022年1月16日(日) 07:14
憧れで、美しくて、どうやっても届かなくて、蠱惑的な永遠の不気味のロリ、おれが気づきたくなかったけど本当に死にたがっていることを唯一否定してくれなかった神田夏樹さんが、そんな最悪で最高の女に嫌われないどころか、手伝ってあげる てこちらを気にかけてくれる おれは目がハートになってしまう

2022年1月16日(日) 07:17
一生この状態てでいたい でも離脱とか起床とかで神田夏樹さんに対す憎悪思い出してしまうからいやだな わたしは本当は神田夏樹さんにめちゃくちゃにされるのを待ってるはずなのに

2022年1月16日(日) 07:20
今度いい感じのロープとかのせっをちを調達して設置して、神田夏樹さんが楽しいことが待ってるよって言ってくれるそれをバカ正直に信じて超スピードで事に及べるように 準備をした方がいい

2022年1月16日(日) 08:22
俺人見宏介に無意識のうちになりかけてないか?

2022年1月16日(日) 08:26
神田夏樹の夢女どころかリアコになってしまったのだろうか……

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2022年1月16日(日) 21:06
また幻から手紙が届いてるじゃん

2022年1月16日(日) 21:08
無意識のうちに眠剤と安定剤をODしていた様子を確認

2022年1月17日(月) 05:30
昨日は幻覚が手紙が来たけど今日は現実の女に手紙を書いてる

2022年1月17日(月) 05:32
昨日は幻覚の女から手紙が来たけど今日は現実の女に手紙を書いたから生活が少し良くなる予感がする この予感というのも 神田夏樹さんがいる限りハリボテでしかないのですが……

2022年1月17日(月) 05:33
今日現実の女に向き合い謝辞を述べるなどできたのは、脳内架空人間における神田夏樹被害者の会が神田夏樹を檻に入れて無力化したからです

2022年1月17日(月) 05:38
このまま神田夏樹を檻に入れた方がいいのでは?という意見が架空女性⑴から寄せられておりますが、神田さんが俺だけに向かって微笑んで誘惑してきて、一人だけ、俺は内心動悸が止まりません、不安です、被害者の会のみんなが成し遂げだ偉業の一歩をおれがこのファムファタルとともに台無しにする予感が

2022年1月17日(月) 05:44
お気づきの方もいらっしゃるでしょうが、俺は頭の中に人間が4人くらいいて、その中でも俺の脳内外関係なく全ての場所に顕現できるようになった神田さんを俺はどうしようもなく好きになってしまって、俺の「全て」に干渉できる、俺の所有者になった神田夏樹さんは全て見透かして微笑んでくるから、俺は

2022年1月17日(月) 05:52
最新の仮説だが、神田は俺の脳内出身の不気味ロリ女だからか、身体も人生も好きなように左右できる俺の体を乗っ取るために「[俺の本名の文字列]」を誘惑しているようです。俺はこのこと誰にも言えない。架空女性⑴にも架空男性⑵にも、架空男性⑷にもきっと言えない。嘘みたいだが、恋に似た覚えがあり

2022年1月17日(月) 06:43
ファムファタル的な神田夏樹に反して聖母のような脳内架空女性⑷が肩をゆすぶって、生活を健全に楽しみましょう!と言ってくれたので、静かに家の掃除とか荒れてたところを直しています!

2022年1月17日(月) 06:44
それはそれとしてカウンセラーになんて説明するんですか?

2022年1月17日(月) 06:52
神田夏樹ハブって⑴と⑵と⑷で打ち上げ行こうかと思ったらカラオケが空いてませんでした なんですか?

2022年1月17日(月) 06:55
神田夏樹さんが収容されてる檻の鍵開けてしまいそうで不安だったけど、被害者の会の人達が優しくてちょっと不安消えた 神田夏樹さんには申し訳ないが 神田夏樹さんは絶対戻ってきて全員を絶望させることが出来るだろうし 俺が手を下さないことに何も思ってないっぽい そういうところが、好き……♡

2022年1月17日(月) 07:01
俺たち以外存在しない破滅の世界に俺を連れてってくれるファムファタル的な悪魔女神田夏樹の名前と「『まだ幸せに生きることを諦めちゃダメだよ!?』って目を覚まさせようとしてくる脳内架空女性(仮名九重菜月さん)」の名前が同じ「ナツキ」読みなの最高♡これは多分俺が考えたことなんですけど

2022年1月17日(月) 07:03
「それはそれとして、カウンセラーになんて言うつもりなんですか?」って檻の中から煽ってる神田夏樹さんを脳内架空女性⑴が「知らん!」と一蹴しており、俺はただ、それを見てぼーっとしている

2022年1月17日(月) 08:54
俺のツイートは日常ツイートなのか?「存在しないジャンルで盛り上がるユーモアツイート」なのか?それとも「解離性同一性障害の脳内バトル気取りツイート」の類なのか?

2022年1月17日(月) 08:57
分からない、俺にとっては日常ツイートなんだけど、ありのままの出来事を言ってるつもりなんだけど、「つもり」だから正直何の話してるのか自分でも分からない。でも、昔から頭の中で聞こえてた声と感じてた気配がより近くになったのは、孤独が薄れたみたいで、実はちょっとだけ嬉しい時があるんだよ。

2022年1月17日(月) 09:14
神田夏樹さんが人の心がないようなめちゃくちゃな事をしでかした時、頭の中の人達も私も困惑・激昂・ドン引きしてたんだけど、実は俺は、俺だけは、心のどこかで神田夏樹さんの無垢な残酷さと踊るような言葉の数々に内心見惚れてたんだよ。他のみんなのこと考えるとあってはならない事のはずだったのに

2022年1月17日(月) 09:19
なんか……神田夏樹と俺のカップリングのイメソンプレイリストも知らない間に出来てたんだけど……選曲が夢女の時と違いすぎて……怖かった…… 怖かったんだけど全部自分がやった事だから思考回路がどういう動きで狂ってこれを出力したかなんとなく分かってめちゃくちゃ嫌だった……

2022年1月17日(月) 09:20
めちゃくちゃ嫌だった……というのは、脳内架空男性⑵に付けたして欲しいと頼まれ付け足した文言です ワテ誰?

2022年1月17日(月) 09:37
「脳内じゃ飽き足らず現実世界に亡霊として顕現して実在の人間、よりによってこの人間を誑し込むのは意味がわからなくて本当に不気味で怖いからやめろ」とほかの架空住人に怒られている時の、神田夏樹さんの何を考えてるか分からない薄ら笑いの顔を、ぼーっと見ていました

2022年1月17日(月) 09:42
さっき神田夏樹さんと目があってから被害者の会のみなさんと一団になって泣きながら修復した人間関係のこと、喜び、感謝、なんか忘れてしまったかもしれない。神田夏樹さんの笑顔が大変可愛らしくて、よく、わすれてしまうことがある。

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【あとがき】
 抗うつ薬が切れて眠剤だけでなんとかやっていた当時日々の中、明確に「狂った」思い出が面白く、記録として残したく本記事を書きました。

 記録以降「俺」の身に起こったことは多種多様にありますが、ご想像にお任せします。

 前回、当ブログで記事を書いた際に「このブログを次に書く頃にはどうなってるんだろう」的な言葉で締めくくった覚えがありますが、過去の自分に今の状況を話してあげてみたいですね。

 ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

無職・引きこもりになって約半年

いま、無職と引きこもりをやっています。厳密に言うと無職ではなく「休職中」ですが。

全ての切っかけは地方に住んでいる恋人から口説かれたことだった。付き合ったら無職のヒモになれる。魅力的な提案を目の前に出された絶賛絶叫労働中の新社会人は、全てを捨ててでも地方に飛ぶ決意をした。

2021年冬。社会人1年目にして、メンタルのザコさも相まって既に心身が限界だった。仕事を辞めて実家に帰ってしまいたい。しかし実家に帰ったとして、新しい仕事はどうする? 今いる家の家具の置き場所はどうする? 簡単に、冷静に考えれば解決できる問題が分からない。実家に帰る時にいらないベッドなんか売りに出せばいいものを、そのことを億劫というか、常に何も考えていられないような鈍い頭痛と発狂寸前感が私の動きを鈍らせていた。

今思うと、パニック発作やが度々出ていたと思う。(社会不安障害のような様子もあったかもしれない)私がパニック発作の診断を下されるのはまだもう少し先の話なので、当時は頓服もなしで常に死の間際のような日々を過ごしていた。

「ITの仕事が好きなのではなく、ITに関する勉強をするのがすきだっただけなんだなあ」と、会社の評価室でキッティングをしてる最中に、気づいた。その瞬間ファンが回る音と機械が起こすそよ風がどうしても嫌になってしまい、もういつでも辞められるよう、心の準備をした。

そして、例の恋人からのあの提案。今日にでも上司に話そう。そうすれば救われる。救われたい。早く助けて欲しい。早く救われたい! 会社の上司に話があると打ち明け、のちに上司と2人きりで「地方に引っ越すのでもう今年度で辞めさせていただきたいとす」と恐る恐る伝えた。慌てた様子の上司は行く地方の部署に異動させてあげるから辞めるのは待って、考えてみてくれないかな?と言われてた。もしかしたら恋人の暮らす地でなら会社で健常者として働けるのではないか?というほのかな希望も感じたので、会社は辞めず、新しい部署への異動だけが行われた。

春、新天地、新部署、新生活、が始まった。

新しい部署の人達はみんな優しくて、仕事が出来て、すごくいい人たちだった。私がミスしても何回でも教えてくれる。分からないことを分からないままにしたらよくないからなにを何回でも聞いていい。そういう優しさのある人たち。素敵な人たち。お父さんやお母さんのように優しい人たち。

よく覚えてないけど、会社に行けなくなる少し前の現場作業で、ミスをした。機器の設置というそれだけの作業に何時間もかかって、客に迷惑をかけた。私の身長が足りなくて、設置場所が今まで見えていなかった、というだけの、脚立ひとつと冷静な脳みそひとつがあれば起こらなかった、自分のポンコツさだけで全てを台無しにした最悪のミスだった。

帰り道、することがないから考える。私が○○さんのように男に産まれて身長が高ければ今日は日が落ちる前に帰れたかな? そうは思えなかった。私はもう頭がおかしくなっているので、多分これから何をしてもあの優しい人達に迷惑をかけてしまう。訪れる啓示、囁かれる破滅の予言、お前は生きていてはいけない。世界を構成する全てが楽しげに自殺の賛歌を歌い始める。もう無理だ。

 

結局、4ヶ月も持たずに、私は新しい部署が待つ会社に行けなくなってしまった。なんと惨めなことか。

 

夏。いつの間にか福岡のメンクリにいる。約1年半?前から疑惑があったパニック障害になっていることがわかった。明日も仕事なのに頭の中が常にワーッとなって眠れないから仕方なく、という気持ちで、とにかく自分の脳みその気が済むまで、何かから逃げ回るように歩いてみようと思って、深夜に裸足で家を飛び出して、家の近所をぐるぐると、延々と、走り回っていた。目に映るもの全てがぐちゃぐちゃだったのでよく覚えていないが、徘徊中恋人に発見され家に連れ戻されて何かを話している時、多分恋人には悲しそうな顔をされていたと思う。

ずっと毎日何が起こっているのか分からず怖くなり、酒と薬を飲んで最悪に最悪を重ねて、日々をスキップする行為を繰り返す。

「皆さんのような優しい人に、もう迷惑をかけたくありません。やめさせてください」泣きながら電話している。会社との連絡は狂人じみているものになった。迷惑をかけたくないと言いながら、迷惑をかけている。

夏が終わって秋になる頃にはなんやかんやあって引っ越しが済んで休職中の引きこもりが完成した。

新しい家には段々恋人が帰ってこなくなり、ほぼ1人になった。2LDKの家に1人で暮らす無職のヒモって何?

そんな中いわゆる「創作活動」に没頭していたら、薬と酒でラリった時に幻覚の女に会えることに気づいてその事ばかり考えていた。ネタばらしをすると、病院に行くのを失敗して抗うつ剤が切れたせいで余った薬で無理やりラリってお得意の日常スキップ(幻覚編)をやっていただけなんですけどね。これをやっていたりやらなかったりしていたら、病院で薬を増やされました。何だこのアリプロ……みたいな名前の薬は。これ……統失の薬じゃん!!!!!パニック発作中でも統失の薬が処方された事実を知りウケることが出来ていました。お前は何をしてるんだ?

 

将来のこと(社会復帰)をぼんやり考えていると、今しかできないことを、引きこもりに未練が残らないくらいやり尽そうと思う。そう、前述した「創作活動」を。やり尽くしたい。

目標は「ノベルゲーム」を作ろうと考えている。ゲームを作ったことがないし、ゲームを作ることは大変な事だと理解し、圧倒されている。「創作活動」の練習として動画の制作を行っていたが、これから無事ゲームは作れるだろうか。

ゲームに関してやったことといえば「ゲームだと誰かが見てくれる訳でもないしやる気なくなって辞めちゃいそうだからいっそ『(引きこもりからの)卒業制作』って仮タイトルにして、なんとなく作らなきゃいけない感じにしよーっと」だけだ。

 

こんなんでやっていけるのかな?

こんなんでやっていけるのかな?というのは、卒業制作のことだけではなく、今後の人生含めて全てです。

 

以上、近況でした。

次にこのブログを書く時の私はどうなっているのでしょうか。

リアルタイム・オブ・ザ・ライフ

思い出した。また思い出した。今の自分って虹色のバネだ。虹色のバネのおもちゃが生活をしている。スプリングの運動を利用して日常や労働をこなしている。時々絡まる。絡まって伸び縮みしなくなる。ゴミの塊か?虹色のバネなら伸びきってしまいたい。二度と使い物にならなくなりたい。目立たずに鮮やかに色相を変えていく、元はスプリングとして、螺旋を描いていた1本の直線になりたい。オイラーの等式のグラフを知っていますか?おれは虹色のバネなんですけど、正直あれのなり損ないです。虹色のバネって美しい等式の美しい三次元化とは似て異なるもので、等式ですらなくただのくだらないおもちゃなので。結局グチャグチャに絡まった末に1本の直線になるしかなくて、使い物にならなくなって、でもそんな惨めったらしい結末が虹色のバネにとってのREALの時間だと思いました。

 

ところで貴方は人生にFAKEの時間とREALの時間があるのをご存知だろうか?

 

人生でFAKEの時間→労働時間など

人生でREALの時間→咳止め薬の飲みすぎでうつ病ベニヤ板になる時間、視聴覚室から聞こえるギターの音を聞きながら飛び降りるか迷ってる時間、頭の中を蛆虫が這いずり回っている時間、自分と信仰以外全員肉塊になった終末を本気で望む時間

 

人生における「本当」の時間の魅力に一生取り憑かれている。虹色のバネは、直線になった自分の姿が描かれた世界こそREALで、普段己の弾性でビヨンビヨンと階段を降りて過ごしている日常をFAKEだと本気で信じている節がある。

虹色のバネは虹色の直線になる夢を見ることが唯一人生から救われる方法で、人生において稀に訪れる「本当の時間」がREALで、それ以外は「偽物の時間」すなわちFAKE。偽物の時間は、仲間の曲線や四角形や三角形とコミュニケーションを取るよな社会性に富んでおり、段差をバネの力で降りていくという労働による生産性があり、一人前のおもちゃとしての自立を伴った生活が可能で、自分で遊んでくれる人間の子供と適切な距離感で付き合いながら(子供がおもちゃを口に入れて飲み込むなどは事故に繋がる恐れがあるので禁忌とされているのはみなさんお分かりでしょう。)、場合によってはその関係に応じて様々な行為を交わす。

 

しかし結局虹色のバネの玩具としての役目を捨てて虹色の直線になるのを憧れ続けることこそが我が人生をやり遂げる鍵で、それらから全く離れた人生を送ったとしたら絡まることもできなくて、人生の偽物の時間しか過ごせなくなる。人生において本当に必要なものが金や家庭や性交渉や安定した情緒なわけが無い、俺の人生だぞ、目を覚ませ。俺の人生に本当に必要なものが結婚や仕事な訳が無い。本当にやりたいことは信仰と拘泥と発狂に身を費やして祈りに生まれ変わるといいながら自殺していくことだけだろうが!ボケが!お前は全く面白くない!こんなことを言われている気がする。つまらんつまらんつまらんつまらんつまらん面白くない面白くない面白くない面白くない!なんでそんなこと言うんだよ、自分の人生だろ!本当に願っている?あ?いや、心の底から本当に願ってしまっている?顔も見えない他人から「お前の人生は面白くない」と言われているわけではなく、自分の人生を俯瞰した自分が「俺の人生は面白くない」と実感しているだけだった。じゃあ虹色の直線は面白いのかよ。え?根拠を言ってみろ、根拠を言え根拠を言え根拠を言え虹色のバネでも生きていけてるのに何が不満なんだよ。直線になりたいなんて言ったらおれはもう終わる気がする。でも本当は直線になんてなりたくないんだよ。虹色のバネに産まれたくもなかったし、本当は世界一美しい等式の三次元化になりたかったよ。でももう手遅れだからいっそ直線になって虹色のバネとしての機能を徹底的に失いたいだけだったんだよ。虹色のバネのREALはもうどこにもない。シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ階段が終わらない。降りても降りても終わりが見えない。ゴールのことは考えたくない。もう引き返せない場所にあった何かの正体も知りたくない。ベニヤ板、ボックスティッシュ、かつての旅人たちの顔が脳裏をよぎる。バネの動きは止まらない。階段を降りる。シャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカシャカ色々な考えが脳裏をよぎる。虹色じゃなくていいからグラフの上に生まれてみたかった。意識が遠くなってきた。それでも階段が続く限りふしぎなバネの運動で下へ下へ降りていく。人生の本当の時間は今だ。直線だ。階段を下っていくこの道筋こそが直線で、REALの時間であることに気づいた。おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!おめでとう!

夏は怖い 夏が憎い 夏が嫌い

夏は怖い 夏が憎い 夏が嫌い

俺を死地へ向かわせる電車が空調の冷風で皮膚を切り裂く

屋根だけで陽を遮る駅舎はこれから起こるなんの意味もない時間を予期させる

「病める夏」「怖い夏」「会いたくないよ」歌詞が背後に迫っている 気配にぞわりとする

視聴覚室の古びた木材が湿気た空気を吸って気持ち悪い息を吐いてる

視聴覚室のボロボロの遮光カーテンが窓の外と部屋の外を行き交いこちらを嘲笑ってる

早く落ちろ、と怒鳴りたてているギターの音を廊下で聞いている

掌と左膝に食い込む窓の格子は冷たかったのにすぐ体温で温くなる

行ったことはないがあの人が住んでいる町の田園風景は確かに俺の事を嫌っている

夏服のコントラストは色白の先輩によく似合う

夏に責められると自分は死ななければならないのだと確信する

自転車が駆け抜けている

夏は怖い 夏が憎い 夏が嫌い

 

20200426

俺ってボックスティッシュかもしれない。また気づいた。この生活はやたらめったら白くてペラペラしているなと思ったらどうやらそれはティッシュペーパーだったらしくて、ああそうだったんだーなんて言いながら少しばかり鼻をかんでティッシュを丸めてゴミ箱に放り込む。ゴミ箱はいつしか溢れかえる。ボックスティッシュの中身はいつしか空になる。おかしいと思わないか?俺はティッシュなのにどうして仕事やランチや会議や勉強なんかしなければならないのだ。何度も死んでいる。白くのっぺりし続けているとだんだん脳が黒ずんでくるからさ、その汚れが頭の中いっぱいに溜まりきるたびに手のひらでぐしゃぐしゃに丸めて潰して捨てているんだよ。ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、ティッシュを1枚とって、箱が空になった。死んでいる。

20200410日記

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・炒飯の読了に失敗

 

 

アルプラゾラムを飲む時間をいつもより早くしたら、寝る準備から床に就くまでの間少し気分が良くなった。

・しかし、気が抜けた口からこぼれた自分の言葉に(実際は何気なくしようとしていたツイートの文面のことなので、私は嘘をついています。嘘しかついていない人生が何回寝ても何回起きても終わりません。本当に助けてくれませんか?)自己嫌悪を誘発されて一瞬で気分が悪くなる。つかの間の均衡が崩れ、いとも容易く不安へと目盛りが傾いていく。

・気分が良かったのは好きなバラエティ番組をリアルタイムで視聴したからそのおかげだったのかもしれない。

 

・いつからか、この部屋に来てからか?それともずっと前からなのか、分からない、兎にも角にも全て他人事のようだ。新しい生活、新しい街、自分だけの空間、自分だけの生活、全て他人事のように過ぎていく。偽物だということが誰にもバレないように振舞って他人のフリをして日々をやり過ごしている感覚がずっと続いている。何と何とが乖離しているのかはわからない。

・自分が自分として好きな人たちと接している時は苦しい。自分が[本名を意味する文字列]として職場の人や学校の人と社会的な交流をすることも苦しい。自分が自分であることを忘れられる時間というのは少ない。完璧な演技を長い時間できる人、俳優のような才能があれば良かったかもしれない。

 

・ここ1ヶ月ずっと、好きな人と生まれて初めての会話をした先日の出来事を、繰り返し繰り返しなぞって眺めている。その日その瞬間、私の好きな人にとって私の存在は「ただの通行人A」と同義でしか無かった。モブキャラクターだった。他でもない私自身がそうなるように努めたからだった。

・完全なるモブキャラクターとして好きな人と会話をしたことは何よりも幸せな出来事だったと思う。今までの人生において、今よりもずっと楽しい時期やその時しか出来なかった出来事はいくらでもあった。けれども、本当の幸いはあそこにあった。あの日はちょうど、あの時だけ湿った雪が降っていて、私はあれ以上にいい雪の日はもう、生涯訪れないだろうと、そう思っている。

 

・戸籍上の名前を変更できたら、顔面を全くの別人に、声質をまったく違うものにできたら、とふと思うことが何度もある。毎回理性が勝つにもかかわらず、懲りずに何度も考える。いずれも不満はない。ただ、違和感が次第に大きくなっていく。逃げ出したくなる。死ぬまでずっと自分ではない他の誰かの演技を続けて、好きな人の隣にいれたらと夢見る。不可能だからこそ、願ってやまない夢だ。時間とともに忘れていく記憶が何もかも戻らなくなる日とか、ふと目を覚ましたらどこかも分からない誰もいない場所で目が覚めて、起き上がり方も分からないままそのままもう一度眠りについてしまうみたいなこととか、私のやりたいことや欲しいもの、将来の夢というのがこういうことばかりなので、人との話が噛み合わない。

 

・日記の書き方が分からない。自分が紡ぐ言葉を信じられない。いや、言葉を捻出することが、出来ないのではなくて、怖い。日記を書いているこの最中に思い出す。自分の考えを言葉にすると、自分はもうどうしようもないのだということを重ねて深く刻みつけられる。もう日記すら書けない、困っていることがたくさんある。自分にまつわる出来事に向き合おうとすると、恐ろしいものにたくさん直面する。

・それでも、部屋のエアコンの温度は快適で、壁が白くて、カーテンがかわいい水色で、ベッドの寝心地は思ってたより良くて、台所の鍋にはさっき作った野菜スープが残っている。かかってきた電話に出れるし、病院の診察をキャンセルする電話だってかけられる。落として割った食器の破片も片付いている。ごく細かな破片を口の中でジャリジャリとすり潰した時の感覚も思い出せる。すべて自分が選んだもので、すべて自分が引き起こしたことだという記憶はある。それなのにやっぱりどうしてここに自分がいるのかは分からない。

 

・ずっとあの日の感覚を求めている。好きな人の隣で、薄着で震えながら曖昧に笑って、何も知らないフリをして、自分が誰なのかということすら忘れたまま、大袈裟すぎない相槌を打つことだけに集中していた日のことを。もっとこの人の隣で、この人の話を聞きたいとそれだけを願っていたこと、今日という日のためなら、他の全てを捨ててしまっても構わないと思いながら、あの人の足元についていた湿った雪の欠片を眺めていたあの瞬間。一生忘れられない思い出で、一生解けない呪いが私を微かに奮い立たせる希望になっている。