断片的

こういうことになる

無職・引きこもりになって約半年

いま、無職と引きこもりをやっています。厳密に言うと無職ではなく「休職中」ですが。

全ての切っかけは地方に住んでいる恋人から口説かれたことだった。付き合ったら無職のヒモになれる。魅力的な提案を目の前に出された絶賛絶叫労働中の新社会人は、全てを捨ててでも地方に飛ぶ決意をした。

2021年冬。社会人1年目にして、メンタルのザコさも相まって既に心身が限界だった。仕事を辞めて実家に帰ってしまいたい。しかし実家に帰ったとして、新しい仕事はどうする? 今いる家の家具の置き場所はどうする? 簡単に、冷静に考えれば解決できる問題が分からない。実家に帰る時にいらないベッドなんか売りに出せばいいものを、そのことを億劫というか、常に何も考えていられないような鈍い頭痛と発狂寸前感が私の動きを鈍らせていた。

今思うと、パニック発作やが度々出ていたと思う。(社会不安障害のような様子もあったかもしれない)私がパニック発作の診断を下されるのはまだもう少し先の話なので、当時は頓服もなしで常に死の間際のような日々を過ごしていた。

「ITの仕事が好きなのではなく、ITに関する勉強をするのがすきだっただけなんだなあ」と、会社の評価室でキッティングをしてる最中に、気づいた。その瞬間ファンが回る音と機械が起こすそよ風がどうしても嫌になってしまい、もういつでも辞められるよう、心の準備をした。

そして、例の恋人からのあの提案。今日にでも上司に話そう。そうすれば救われる。救われたい。早く助けて欲しい。早く救われたい! 会社の上司に話があると打ち明け、のちに上司と2人きりで「地方に引っ越すのでもう今年度で辞めさせていただきたいとす」と恐る恐る伝えた。慌てた様子の上司は行く地方の部署に異動させてあげるから辞めるのは待って、考えてみてくれないかな?と言われてた。もしかしたら恋人の暮らす地でなら会社で健常者として働けるのではないか?というほのかな希望も感じたので、会社は辞めず、新しい部署への異動だけが行われた。

春、新天地、新部署、新生活、が始まった。

新しい部署の人達はみんな優しくて、仕事が出来て、すごくいい人たちだった。私がミスしても何回でも教えてくれる。分からないことを分からないままにしたらよくないからなにを何回でも聞いていい。そういう優しさのある人たち。素敵な人たち。お父さんやお母さんのように優しい人たち。

よく覚えてないけど、会社に行けなくなる少し前の現場作業で、ミスをした。機器の設置というそれだけの作業に何時間もかかって、客に迷惑をかけた。私の身長が足りなくて、設置場所が今まで見えていなかった、というだけの、脚立ひとつと冷静な脳みそひとつがあれば起こらなかった、自分のポンコツさだけで全てを台無しにした最悪のミスだった。

帰り道、することがないから考える。私が○○さんのように男に産まれて身長が高ければ今日は日が落ちる前に帰れたかな? そうは思えなかった。私はもう頭がおかしくなっているので、多分これから何をしてもあの優しい人達に迷惑をかけてしまう。訪れる啓示、囁かれる破滅の予言、お前は生きていてはいけない。世界を構成する全てが楽しげに自殺の賛歌を歌い始める。もう無理だ。

 

結局、4ヶ月も持たずに、私は新しい部署が待つ会社に行けなくなってしまった。なんと惨めなことか。

 

夏。いつの間にか福岡のメンクリにいる。約1年半?前から疑惑があったパニック障害になっていることがわかった。明日も仕事なのに頭の中が常にワーッとなって眠れないから仕方なく、という気持ちで、とにかく自分の脳みその気が済むまで、何かから逃げ回るように歩いてみようと思って、深夜に裸足で家を飛び出して、家の近所をぐるぐると、延々と、走り回っていた。目に映るもの全てがぐちゃぐちゃだったのでよく覚えていないが、徘徊中恋人に発見され家に連れ戻されて何かを話している時、多分恋人には悲しそうな顔をされていたと思う。

ずっと毎日何が起こっているのか分からず怖くなり、酒と薬を飲んで最悪に最悪を重ねて、日々をスキップする行為を繰り返す。

「皆さんのような優しい人に、もう迷惑をかけたくありません。やめさせてください」泣きながら電話している。会社との連絡は狂人じみているものになった。迷惑をかけたくないと言いながら、迷惑をかけている。

夏が終わって秋になる頃にはなんやかんやあって引っ越しが済んで休職中の引きこもりが完成した。

新しい家には段々恋人が帰ってこなくなり、ほぼ1人になった。2LDKの家に1人で暮らす無職のヒモって何?

そんな中いわゆる「創作活動」に没頭していたら、薬と酒でラリった時に幻覚の女に会えることに気づいてその事ばかり考えていた。ネタばらしをすると、病院に行くのを失敗して抗うつ剤が切れたせいで余った薬で無理やりラリってお得意の日常スキップ(幻覚編)をやっていただけなんですけどね。これをやっていたりやらなかったりしていたら、病院で薬を増やされました。何だこのアリプロ……みたいな名前の薬は。これ……統失の薬じゃん!!!!!パニック発作中でも統失の薬が処方された事実を知りウケることが出来ていました。お前は何をしてるんだ?

 

将来のこと(社会復帰)をぼんやり考えていると、今しかできないことを、引きこもりに未練が残らないくらいやり尽そうと思う。そう、前述した「創作活動」を。やり尽くしたい。

目標は「ノベルゲーム」を作ろうと考えている。ゲームを作ったことがないし、ゲームを作ることは大変な事だと理解し、圧倒されている。「創作活動」の練習として動画の制作を行っていたが、これから無事ゲームは作れるだろうか。

ゲームに関してやったことといえば「ゲームだと誰かが見てくれる訳でもないしやる気なくなって辞めちゃいそうだからいっそ『(引きこもりからの)卒業制作』って仮タイトルにして、なんとなく作らなきゃいけない感じにしよーっと」だけだ。

 

こんなんでやっていけるのかな?

こんなんでやっていけるのかな?というのは、卒業制作のことだけではなく、今後の人生含めて全てです。

 

以上、近況でした。

次にこのブログを書く時の私はどうなっているのでしょうか。