断片的

こういうことになる

君を騙してしまうような、嘘でもいい。

うつ病だ。何もやる気が起きない、何も楽しくない。寝てばかりだの生活だ。ODがしたい。幻覚に会いたい。大切な人に、会いたい。でも私はもう駄目で、日々を苦し紛れにやり過ごしている。
何をしていても小さな罪悪感が付きまとっている。
私はよくないことを考えている。

この前、自殺をしようかと迷い、マンションの10階に向かった。飛び込む勇気はなく、死ねなかった。
深夜の寒さが肌を撫で、ぼうっとした頭で、飛び降りは嫌だな、なんて思った。

死ぬなら薬・首吊りがいい。レボトミンという致死率の高い睡眠導入剤を処方されているので、勝手にそれをコツコツ貯めて、致死量に達するまで貯蓄するつもりである。

以前自殺未遂した時も、家中の処方薬を飲みきって首吊りを決行した。結果、上手くいかなかった。
あの時の感覚は夢みたいで、本当に死んでしまえるかもしれないという安心感を覚えた。
その後、バカ正直に医者に「全ての薬を飲み、自殺未遂をしました」と伝えたせいで、抗うつ薬その他もろもろを減らされ、薬が足りない状態で地獄のようなメンタルで数週間過ごしたのは最悪でしたが。

私はよくないことをしようとしている。
私は人の心を裏切ろうとしている。
私は私のことしか考えていない。
それなのに、私は私のことを嫌いとは思えない。

1番目の彼女は「現状維持でいーじゃん」なんて腑抜けたことを言うが、2番目の彼は自殺乞食をするためにせっせとAmazonほしい物リストに首吊り用のロープを追加している。
3番目の彼女は、「いつでも待っているよ」とただ微笑むだけ。
4番目の彼女は、いや、『わたし』は、罪悪感に苛まれている。

許されなくてもいい。

誰も彼もが、私ですら、4番目の彼女の幸せを祈っている。