断片的

こういうことになる

2018-01-01から1年間の記事一覧

自動筆記2

10.5ヵ年くらいは到底見ておいて損はしない。ゾウがワニを踏んでいる。おにぎりの海苔が右から左へ揺蕩うようにひらいていく。停車駅は、モンブランさん………………私はモンブランが食べられないんですけどね。全部の卵を四天王にしようかな。特に何のという訳で…

今すぐ逃げろ

ああ、そうです。その通りでございます。私が殺されてから、数か月の月日が経ちました。あの忘れもしない夏の日、私は殺されてしまいました。正確に言えば、私はあの日殺されたのだそうです。はい、はい…忘れもしないのではなかったか?そうですね、はい、実…

自動筆記

なんでみんなこういうの書く時にちゃんとした文章がかけるんだよ 頭の中が整然としていらっしゃる? 自動筆記とノンストップライティングの違いって何?あなたは頭の中にいきなり杏仁豆腐って単語が浮かぶことは無いの?宗教のことを考えたあとに線路のこと…

断片的

20181002 無題 伸ばしている途中のうざったらしい前髪が目にかかるので1分に1回は前髪を触っている。秋晴れの日差しに目を細めながら、昼休み、学校を抜け出した。まだ夏が始まる前の過ごしやすい季節に、穴場のコンビニと公園を見つけていた。住宅街の 2018…

すべて貴方のせいです

アバターの膨張を許さずとも東から西へと歩みを進めていくごとに君の香りは遠くすり減っていく。防虫剤を舌に乗せて見つめ合うと苦味と甘みが滑り落ちて街を浸して落として響いて水の音がする。冥界を軽快に積み重ねて残りの分を振って絞り出している。邪な…

日記

いつもは支離滅裂な構成の文章を書いてしまうことの方が多いですが、今日は何の捻りもなく淡々と日記のようなものを書こうと思います。書けるかは分かりません。 日曜日の深夜、親友と通話をしながら「明日どっか行くか」と約束をした。そして祝日である月曜…

知らなかったんだ、残喘

20180514 shortnoteから再録『君との約束を守れなかったばっかりにこんなクソみたいな生活、』 神経質な幽霊の死体を噛みちぎって咀嚼する。胃液に溶かされた神経質な幽霊の死体から、血液がにじみ出て、胃液と混ざり合う。体内に黒い海が広がる。 雑音は毒…

未曾有の神話に縋っている

私は私として生きていきたくない。祈りに姿を変えたい。私は好きな人に拒絶された。そして私の愛する人は大切な人に幸せにしてもらえていない。こんなに悲しいことがあるなんて、とさめざめと泣いている。まるで世界がそのふたつを中心に構成されているかの…

翻して瓦解

泣いているやつら、安堵するやつら、おれはこいつらがきらいだ。自分勝手なやつ、殺したい、この目をもつおれ自身を含めて全員殺したい、こんなやつらを諒とするおれの神さまたちを、おれごと葬り去ってしまえればいいのに、おれの足りてない脳みそでは彼ら…

怒鳴り声と架空生物の横顔

がらんと空いている快速電車の中は冷房の人工的なそよ風が心地よく吹いている。辺りを見回しても同じ車両に乗り合わせていた人の数は両手で数えるに足りてしまうほどだった。このままずっとここにいたい、そう反射的に考えた頃には、私を運ぶ快適な速い箱が…

正気

手足に力が入らない 手足に力が入らない 空想は現実逃避であり現実を生き延びるための手段であったはずなのに歳をとるにつれて空想に割く時間と労力が足りない 6歳年上の同級生はわたしにラムネをよこしてくる いらない いつもありがとうねと言った声は自分…

2日分の日記

5/21 掠れた声で並べた建前の物陰に隠れてじっとしている。何曜日でもない朝が始まる。目の前を流れていく日常の、不自然な配色が目に痛い。偶像崇拝を繰り返しながら途切れる意識の合間、偶像が虚像になっていた。例えそうだとしても、信仰を掲げることをや…

いやな日記

変なオタクに目をつけられている。声が大きい。この半月、相手がこちらに話しかけてくるのを適当にあしらっていたらいつの間にか面倒なことになっていた。触れずとも圧力を加えれば離れていく人たちが多いなか、直接殴りでもしないと離れていかないタイプの…

ハイスピードスローモーション

脳が痒い。口からの出まかせが、必然的に二者択一の未来を約束する。何もしないよりかは、何も言わないよりはマシだろうから、とその場を凌ぐようなあんなことを言って、少なからず後悔していた。いや、かなり嫌な気持ちになっている。涙が出そうだ。約束な…

好きな人たちがすきなぼくたち

‪自分の好きな人達のことを知れば知るほど、「この人は自分とは真逆の性質を持っている。この人は自分のような人間の事を嫌いだろうなー」となんとなく考えてしまってどうしようもなく悲観的になることがよくある。‬‪その好きな人達というのは、たいてい自分…

ユートピアを葬る夢

【この春、自分の苦手なものを改めて認識することになった。そしてそれは、春を通り越して夏になった今でも俺を苦しめる。俺は、都会の人混みが得意ではない。以前は好きだったとか、以前は苦手じゃなかったとか、そういうわけではない。まあ、そのくらい平…