断片的

こういうことになる

20191107夢

何か知らんがあと2時間で原爆みたいなやつが投下されて、日本が終わる日らしい。でもなんか一応は避難すれば生き延びれるだけの見込みはあるらしくて、周囲は諦めずに避難する人と避難しない人に分かれている。私は地元から離れた学校にいる。

いつもの不良みたいな人たちとか、今の学校で唯一の友達の幼なじみとか、一部の人は避難するつもりがないらしい。窓を開け放った4階の部屋に集まって好きなように過ごしていた。

ふだん人生を嘆きながらも私よりたくましく生きている幼なじみには「ごめん、死ぬね」と笑いながら告げられる

死ぬか生きるか世界から選ばされる時間なのにいまだに決めかねて宙ぶらりんな私は地元に残された愛する女のことを考えた。嫌な予感がする。あいつは絶対避難しないし、私以外の別の女と終末を過ごすに決まっている。おあつらえ向きの女があそこにはいるのだ。私は死ぬなら一人で死ななきゃならないのに

連絡すると案の定全く避難する気がない。私は彼女との約束のとおり将来同棲したりしてなんやかんや二人揃って無事に生き延びたりしてみたかった。なのに今選ばなきゃならない。この女が生きるなら私も生きることを選ぶ、そうでなければ死ぬしかないただそれだけのことなのに死ぬのが怖くてたまらない

ずっと世界の終わりを望んでいたであろう彼女の気持ちを踏みにじる思いで、頼むから避難してくれと言う。もうなりふり構っていられなかった。彼女には軽い調子で謝りながら断られた。死ぬまでの間に音楽を聴いて過ごしたいから、お前の好きななかで一番イカしてる曲を教えてくれとも言っている。

私のいないところで終わっていく世界の轟音なんかに耳も傾けずにひとりイカした曲をBGMにしながら死んでいこうとする愛する女が憎かった。きっと隣にはあの女もいるだろう、いくら追いつこうともがいても叶わなかったあの女が。私は、愛する女の隣で世界の終末を迎えるには相応しくない人間だったのだ

大切な人たちみんな死を選べてるのに自分は置いていかれてしまう。このまま死んでも生き延びてももうどうもこうもないどうしようもないくらい最悪なんかよこの人生は、もう自暴自棄だ。「そもそもなんで爆弾落ちることなったんだっけ」誰に言うわけでもなく嘆いていたら夢だと気づいた。目が覚める。