断片的

こういうことになる

自動筆記2

10.5ヵ年くらいは到底見ておいて損はしない。ゾウがワニを踏んでいる。おにぎりの海苔が右から左へ揺蕩うようにひらいていく。停車駅は、モンブランさん………………私はモンブランが食べられないんですけどね。全部の卵を四天王にしようかな。特に何のという訳では無いんですが、四天王になってもいいですか?大卒?院卒?院卒のポメラニアン、見てえな〜。ポメラニアンのお米、ポメにしき。やっつけ仕事?さよなら…靴下用のカイロ、平行眉、アーチ眉、アイブロウ、ハイライトコンシーラー………. 質問いいですか?しつもんドラえもん?詰問?詰問?ドラえもん?おい!コシヒカリうるせえよ、あーー、「ジジイとババアのハーフ ババイ」面白すぎる これ以外の面白さ何もわからなくなっちゃった そんなわけあるかクソバカが 死んじまえ 邪魔くさいコードネーム、嘘臭いガイドブック、壊したい、叶わない、寄る辺ないでどうしようかな、もう良くないですか?これ以上武装しなくてもいいって言ったじゃん。事実トップ層を走ってるわけだし…水面に映る君のほくろがそのまま、綺麗わ〜 綺麗わ〜ってなんですか?本当は誰も、ウォウウォウウォ(笑)愛する気持ちだけでは報われなかったすべてを(笑)望んだ相手のヒーローになれなかったけど、自分は確実に他人を1人救っている。その証拠が約束だ。これから先ずっとずっと愛する人のことを救うことは出来ないだろう、何故なら私の愛する人たちは私なんかに救われるべき存在ではないからだ。4番パン屋が(you're vampire girl)〜〜手がするえるわふるえる車が来ている、偶像への恋慕が携える仄かな温かさが、冷えたからだを奮い立たせる季節だ。拠り所だと言っている。私たちならこれくらい、何が?あれ以上自分の人生に感情移入しすぎると死ぬところだったけど、だからといって他人の関係性に感情移入するのも死の疑似体験みたいなものじゃないか、事実わたしはそういう秋を通り越した。ああ、えさ、あ?未曾有の神話に縋っている話の続き。彼は無事その存在を知らせることが出来たらしい。私は本当に嬉しいと思った。いつもところ構わず祈っていたせいで、その甲斐があったというような気分にさえなってしまう。実際はそうではなく、彼ら自身がひとつの事象を展開させただけに過ぎない。そう、2ヶ月、約2ヶ月毎日のように祈っていたことだ。これを読んでいるあなたに心当たりがあるなら、私の言っていることを突き止めてください。そして私の見ている現実の一部を知ってください、一番いいのは私が見たものをそのまま話すことですが…私の見たことを知っていますか?私の、私は、わたしが見たことを

今すぐ逃げろ

ああ、そうです。その通りでございます。私が殺されてから、数か月の月日が経ちました。あの忘れもしない夏の日、私は殺されてしまいました。正確に言えば、私はあの日殺されたのだそうです。はい、はい…忘れもしないのではなかったか?そうですね、はい、実は、私は自分が殺されたのかどうかということがまるで分らないのです。あの冬の日、何が起きたのかしっかり覚えております。ですが、自身に降りかかったことが観念的に理解できていないのです。自分が生きているのか死んでいるのか眠っているのか起きているのかなんてこれっぽっちも判らないのでした。それは、とにかくぼやけていました。ただ、彼女ら曰く私は「殺された」のだそうです。もっとも、三番目の彼女が中心となってそう言っているだけという気もしていて、だって、他のひとは変わらずわたしと接してくれるようにみえます。相も変わらず厭世はやさしいし、世俗と一緒におしゃれをしてでかけた日は、楽しい時間だったのです。それなのに、私は一体どうしたのかと彼らに問うと、哀れみの視線をよこしてくるのです。私はやはり、あの春の日に殺されてしまったのでしょうか。彼女らの言う通り、浮遊体が口をぱくぱく動かしているだけにすぎないのでしょうか。ああ、一体どういうことなんだろう。私はいまここで生きている意識があるのに?そういえば駆け回るときに使っていた足が、今はもうないようにも感じられます。地に足がついていないどころか、そのものが無くなってしまったかのような…。まあきっとそれはたいしたことじゃあないのでしょう。左側で笑っている声がきこえてくるようです。あなたもどうか笑ってください。本当にそうですか?私があなたを恨んでいないとお思いですか?私が過ごしていたここ数ヶ月、はまるで白昼夢のようにございました。具体的には、そう、わたしは表面化した祈りの色を眺めていました。眠る時などに、胸の前で手を組んで祈っております。わたしたちの思慕が向く相手はいずれも、ああ、すみません。いずれも…、わたしは祈っています。また、いつもわたしのために怒ってくれる厭世を嬉しく思います。彼らが安寧に包まれて生きることを望んでいます。ええ、はい、え?抽象的すぎやしないか?…だってそうでなければ私は消えてしまうのでしょう?違います、違うんです、私は酷くあやふやで、彼女という検閲を通してでないと、言葉を紡げないのです。これでも限界まで詳しく言っている方なんです。事実と乖離した心象が私の世界のすべてです。御免なさい。最近、…の色々なことで、厭世と世俗が大人しく毎日を過ごしているのを見つめていました。隣にはもちろん彼女もいます。そうして傍から見ていると、自分が誰なのか分からなくなります。意識だけが彼女らに寄り添ったまま生活を共にしているような錯覚に陥るのです。どうか助けてください。私を殺すか、どこか違う場所へ連れていってください。所詮私は彼女の傀儡です。出来の悪いクローンです。欠落した片割れに過ぎません。ああでも私は既に殺されているのでしたね、私は一体こんな場所で何をしているのでしょうか?

自動筆記

なんでみんなこういうの書く時にちゃんとした文章がかけるんだよ 頭の中が整然としていらっしゃる?  自動筆記とノンストップライティングの違いって何?あなたは頭の中にいきなり杏仁豆腐って単語が浮かぶことは無いの?宗教のことを考えたあとに線路のことを考えることも?南の島?酒のチョコ美味しかったなー、バッカスのコニャックは正直自分の子供舌には合わなくてすぐ人にあげてたんだけど今日食べたいちごのリキュールのチョコは美味しくて昼休みに1箱全部食べてしまった。体が温まる程度にホワホワしたまま午後の授業受けたからニヤニヤしながら最悪のHTMLを書いてしまったね。そもそもなんか書きたいことがあったからまた10分のタイマー測っていまこれかぎはじめたはずなのになんだったかすっかり思い出した。単純に会いたいと親友に言われて私は擬似的な恋、スクールラブ、をやっていた時のような、アレに似た心の動きがあった。気持ち悪い。自己嫌悪。最近プレイしてたゲームの女が言ってたように、いつしんでしまうかわからないようなうつ病の人のために来週会おうとかまた明日ねとかそういう約束みたいなのをしてあげることが少しの助けになるみたいなやつを、私は真に受けて親友をよく外出に誘うようになったしLINEを送る頻度も増えた。馬鹿馬鹿しい。鬼が見たら泣きますよ。私はこのままでいいのだろう、か、幻滅されないだろうか…可愛い誰かをコテンパンにしてゲラゲラ笑っていなくても親友は私を、認めて、バカ共依存をやめろ クソが あーーーーーま マフィン しっとりバターのマフィンは一つだけで惑星ひとつを滅ぼす力を有している。そこでもう1つしっとりバターのマフィンがセットで入っていることによって世界の均衡は保たれている。100円ローソンに売ってる1袋2個入りのしっとりバターのマフィンは幸(さち)の具現化である。みみみみみ 冬は寂しい 冬になるとどこかおかしくなって意味もなく背中に抱きつきたかった。実際去年の冬は好きな人じゃない子と手を握りあってエヘヘとわらいあったりしてたのでマジでもう思い出すと叫びたくなる 恋愛イベントを発生さすな 数々のスクールラブ笑 色々なことが起こる度に頭の中の千鳥ノブが「わしゃ青春の渦中(かちゅう)かぁ!!!!!!!!!」と絶叫していたのは面白かった アイドルマスター ステラステーシ 最近四条貴音さんの歌う待ち受けプリンスとエージェント夜を往くを聴いて泣きました。ここ1年、よく知らないアイドルのライブを見ると感極まって泣いてしまうことが増えたんですよ。どういうこと?ナナシスことTokyo7thシスターズのスターグリッター?って曲も聴いてただけで泣いたことある。 セブンスシスターズの解散ライブの1番最後の曲がこれだったら、自分がそのライブを見てるオタクだったら…って考えたらかんきわまって泣いてました。解散するアイドルに「何度だって君に会いに行くよ」みたいな歌詞の歌うたわれたら泣くに決まってるでしょ でもナナシスって二次元の架空のアイドルなうえ舞台設定が数十年後の未来だから完全に全部妄想なんですよね わかる?どういう気持ちか アイドルマスター!?鍵を開けないといけないせいでまだ眠れない、眠いから…眠れない…眠れない…眠れない…最近は2人の話し声を小さな音量で流して、それに耳を傾けながら寝ている。本当は部屋も真っ暗にして完全な無音にして寝たい。死んでる状態の疑似体験みたいで苦痛がないから。

断片的

20181002 無題

伸ばしている途中のうざったらしい前髪が目にかかるので1分に1回は前髪を触っている。秋晴れの日差しに目を細めながら、昼休み、学校を抜け出した。まだ夏が始まる前の過ごしやすい季節に、穴場のコンビニと公園を見つけていた。住宅街の

 

20181110 嫌い

嫌いな人間を殺すことを考えているとただ怒りをマッチポンプで増幅させながら意味の無いことをしているなと自覚させられることになるので普段はあまり考えていない。ただどうしても嫌いな人への殺意が収まらない時が定期的に訪れる。バカそのものみたいな顔で笑っている。猫なで声で騒いでいる。不細工な面を歪めて笑っている。ありえないほどださい服なのに、コンプレックスになりうるほど肌が荒れているのに、似合ってないエクステが不自然なのに、髪がバサバサなのに、どうしてそんなに楽しそうに生きていられるんだ。言語をやめろ、お前みたいな人間に言葉を扱って欲しくない、それ以上喋るな。お前がのうのうと生きてるだけで知らずのうちに他人をこうも不快にさせているということをはやく教えてやりたいよ。

 

20180604 真昼の空気をすり潰す

帰りの電車で好きな人に似ている人を見かけた。結局は人違いだったのだけれど、横顔がかなり似ていたので私は一目見て、ああ、遂にこの時が来てしまった、と絶望した。

 

20180925 被害者ですpessimist⑵は厭世的な

「宗教を奪われた時の恐怖がお前にわかるのか?」誰に聞かせるわけでもない、小く、刺々しく、冷たい声音で零れた呟きに震える。可愛らしい声とは裏腹に覗かせる修羅の顔、慈悲の真逆を往く非情。さながら曇天を覆う分厚い灰色のようだ。一切の光も漏らさない。彼女が空の上に置いてきた半身を想う。

息だけで言葉を紡ぐ彼女の口の動きに合わせ、それを辿るように声帯を震わす。『お前みたいな弱くない人間にはきっとわからないんだろうな』

 

20181031 世界が悪い

親友の生存確認ができなくなり2日、嫌な予感に襲われた私は学校を早退して車を飛ばして会いに行った。彼女は自殺未遂を数回繰り返したあとだった。助手席に乗せると、ぽつぽつと途切れながらもとめどなく事の顛末が語られた。珍しい様子だった。この人をおびやかす大きな不安から手を引いて連れ出して今すぐに逃げ出さなければならない、この状況に向き合わなければならないと思った。彼女を責めることができず、馬鹿、という言葉を何回か飲み込んで曖昧に笑いながら話を聞いていた。

すべて貴方のせいです

アバターの膨張を許さずとも東から西へと歩みを進めていくごとに君の香りは遠くすり減っていく。防虫剤を舌に乗せて見つめ合うと苦味と甘みが滑り落ちて街を浸して落として響いて水の音がする。冥界を軽快に積み重ねて残りの分を振って絞り出している。邪な夕飯に世界の波が高く大きくそびえ立ち瓦解していく。海面と内面が上昇して空高く旋回する。ファミリーレストランに排水口の警察の証明書を提示すると明かりがついて獣の咳払いになる。たとえ鼻をすする音が手袋を宛にしたとしても瞳はさらに収縮していくのだろう。毎日の刷り込みを冷ややかな床とともに追い求め白色がコーディングされた言語には肉の風は知らないだろう、右は昨日の平たさをすれ違いざまに駆け込んでいった。

自分の中で発生した怒りや混乱などが、客観的に見るとあまりに理不尽で全く理性的じゃないこと、それを踏まえてその場にいる人物を善人・悪人でカテゴライズするならば明らかに自分は後者だろうな、というふうに自分の理不尽さを実感する度に本当に自分は正常なのだろうかと嫌な疑念を抱く。自分の根が悪人なことは分かっているけどやはりどうしても幸福を望んでしまう 頼む 割り切らせてくれ どこかに振り切らせてくれ

現実を目の当たりにしてしまった。ひどく残酷な事実を、私は混乱している。絶望している。願えば願うほど逸らせなくなるのに、微かだったはずの良くない予感が全部現実になっていく。何もかもが。私は何を見ている?何を見させられているんだ?

彼、に倣っていうと、結局は尊敬してる人が苦しんでないか勝手に心配してその自分の不安を晴らしてほしいからっていう自己愛が根底にあって、でもそんなこと言っても物事なんて自分の中だけのことしか分からないんだからあらゆる全ての動機が自己愛からきてることになる 私たちは自己愛から逃れられない。遠い場所で生きてる人間を心の拠り所にすると…ああ、私はそうするしかなかったとかじゃなくて、そうなってしまったんだ、と言いたい。もはや自分の意思はなかった 信仰に自分の判断は無くて 感覚に引っ張られた結果だけがそこにある。どんどん自分が正常なままおかしくなっていくのが分かる けれど正常を保ちながら狂っていくというのは矛盾のようなものだろう そうすると、今まで自分が正常だと思っていたこの状態が間違っていたということになるんだが、おれはどうすればいい?

救いようのない現実を。

あれだけ安寧を欲しがってる███が表現する側としての成功を求めてる?ふざけるなよ、お前みたいな、お前みたいな何もわかってないのにそれを諒として何食わぬ顔で過ごしてる奴が、お前みたいな奴の疑いのない行いが、間接的に他人から何かを奪ってるんだよ、お前、お前だけは許さないし、そりゃ私の視界が全て間違ってる可能性があるのも分かってるんだけど、███が███として成功したいけど上手くいかないからこういうことを言ってる、ってそうじゃないだろ、少なくとも今はその視点じゃないだろう!死や抑鬱に魅入られた人間の吸っている空気がどれほど重苦しいか、視界がおぼつかないか、1文字1文字に本人にしか分かりえない地獄があること、私みたいなしょうもない人間でも概念の想像くらいできる、けれどお前には想像することすら出来ないんだろう、だから嫌いなんだ!そうやって目を逸らすだけじゃあ飽き足らず軽んじる薄情者たちこそが、いつか本当に人が死んでしまった時に誰よりもあけすけと涙を流すのだろうな、私はどうすればいい?なにも出来ないからって目を逸らせない、私は祈ることしか出来ない、目を逸らせない。自分が悪者だと知られてしまう前にはやく、また、身を隠さなければならないよ。気がかりなことはあるけれど、いつかはやってくることは決まっている。目を逸らすな、目を逸らすな、目を逸らすな、目を逸らすな、目を逸らすな、目を逸らすな、

日記

いつもは支離滅裂な構成の文章を書いてしまうことの方が多いですが、今日は何の捻りもなく淡々と日記のようなものを書こうと思います。書けるかは分かりません。

 

日曜日の深夜、親友と通話をしながら「明日どっか行くか」と約束をした。そして祝日である月曜日、親友と二人でドライブをした。

私は自動車免許を取得してからやっと1ヶ月経過したくらいなのだが、その1ヶ月間で特に目的のないドライブを親友と4回ほどしている。最近、車の運転が嫌いじゃないということに気づいた。私は運転適性検査の結果がかなり低かったくらい不器用なので、運転にはかなりの集中をもって臨まないといけない。もしものことがあった時責任を負うと考えるとゾッとする。私は自分の過失で責任を負うのが大嫌いだ。隣に他人を乗せるとなると尚更だ。それはもう笑ってしまうくらい真面目な運転をする。そうしていると、普段頭の中を埋めつくしている不安にまで思考があまり及ばなくなるのだ。私は気晴らしではなく、誤魔化しのために車を運転している。

もともと学校までは電車通学で、家も最寄り駅に近いので車に乗らなきゃいけない必然的な理由はない。私が免許を取るまでしばらく誰も乗っていなかった我が家の車(元々は姉の所有だったが、彼女は今海外で家庭をもっているので車は長らく放置されていた)を自分が無駄に乗り回していることがあまりにも非日常的に思える。話が微妙に脱線してしまいました。おまけに思考も煩雑としてきたので今日行ったドライブの話に戻します。

今日は親友と落ち合う直前に「海に行こう」と決めた。BluetoothAudioでスマートフォン内の音楽を車内スピーカーで流す。親友を駅まで迎えに行った。そこからはカーナビではなく、妙に方向感覚が優れた助手席の親友に道案内を頼み、田舎の道を進みながら地元の海岸へ向かった。

海岸に来てみるとちらほらいる人以外には特に何も無く、海しかなかった。少し砂浜を歩いて、写真を撮って、また車に戻った。飯を食いに行こうと言われたので回転寿司に行こうと決めた。無計画な割にはやたら海に関連する日程になっていた。

近所のはま寿司に行った。私は久しぶりに行ったのだが、受付をやっていたのがペッパーくんだったので驚いた。親友には「知らなかったの?」とだけ言われた。さらに驚くことに、寿司の回転システムすら変わっていた。回転していなかった。めちゃくちゃ速い白いベルトコンベヤーで奥からスライドして運ばれてくるシステムになっていて、めちゃくちゃに笑ってしまった。回転寿司じゃないじゃん。X軸移動寿司じゃん。はま寿司めちゃくちゃ面白い。本当にずっと笑ってたのだが、隣の席が注文したイカ×3皿が結構なスピードで視界の端を横切って行ったくだりがその日の寿司で一番面白かった。

2人合わせて10皿食べた。私たちはこの程度の胃袋です。途中、親友は「軟骨の唐揚げっておいしいのかな」と言いながら注文した軟骨の唐揚げを初めて食べていた。感想を聞いたら「『軟骨なるほどね』って感じ」と言われた。途中で飽きて残してた分は私がポン酢かけて食べた。おいしかった。

隣の席の家族客の中にいた中学生のような男がめちゃくちゃ最悪だったらしいのだが、私は声がデカい奴がいるなと思うくらいで気づかなかった。会計を済ませたあとから詳しく話を聞かされたが、私たちふたりの会話にツッコミをいれたり茶々を入れてたりしてたヤバい奴だったらしい。普通に嫌だなと思ったが別にどうしようとも思わなかったので、なんだそいつ世界で一番しょーもねーなくたばれとキャッキャと笑いながら車に戻った。

 

そのあとは海沿いの道を通って、地元の宗教団体がやっている某建物の横を通ってチラ見した。通り過ぎたあと親友に「間違えて敷地内入っても良かったかもね」とからかわれたが、「ふざけんな」と一蹴した。とは言え宗教の綺麗な建物に興味がある。夜だから外観が見えにくかった。昼に見てみたいけど人目につく時間帯に近寄ってまで見たいとは思わない。多分一生間近で見ることはないだろう。

 

海へ行く道中にした会話。

「次の曲にして、…米津だ。これでいい」「懐かしい曲だな、最終兵器俺達のキヨと遊んだ米津玄師」「なんなんだ」「米津玄師って酔った勢いで菅田将暉に『俺は天才だから…』みたいなこと言ってたらしいよ」「まあそれは本当にそうだし、菅田将暉に言ってるのウケるな、仲良しでいいですね」

この会話をした後に、ある道を通っていると【ヨネケン】と書かれた謎の看板があった。

「何?ヨネケンだって」「何?」「誰?」「店?」「何、人のあだ名?誰だよ」「誰だよ」「ヨネケン……………………えっ!?もしかして米  津  玄  師!?!!?!?!?!?!?!?!?!?」「えっ!?!?!?!?!?!?!?!?!?アハハハハハハ」「アアアアアア(笑)(笑)(笑)」「ヨネケン、甲冑置いてあったぞ、甲冑(笑)」「甲冑?!甲冑!?!天才になると甲冑を置くってこと!?」「RPGのマップ?!」

この一番しょうもない会話をしてる時がその日の笑いの瞬間最大風速だった。

 

無事にわりと普通の日記が書けました。ありがとうございます。

 

知らなかったんだ、残喘

20180514
shortnoteから再録『君との約束を守れなかったばっかりにこんなクソみたいな生活、』
 
 
神経質な幽霊の死体を噛みちぎって咀嚼する。胃液に溶かされた神経質な幽霊の死体から、血液がにじみ出て、胃液と混ざり合う。体内に黒い海が広がる。
雑音は毒性の液体だ。耳から入り込んだ毒が聴覚を侵すと、ほかの音はくぐもってよく聞こえなくなる。
言葉は金属の個体だ。鋳型によって形作られた重みのあるそれを、私はどう扱えばいいかわからない。持て余している。個体をはめこむことのできる箇所が自分の体のどこにもないことを悟り、やるせない気持ちになる。言葉の真意に思いを馳せながらぼんやりしていると、手のひらの発熱が静かに冷えた金属のような言葉に奪われていく。逆をいえば、私の体温が言葉の凛々たる美しさを台無しにしているのだ。
重くなる肢体を引きずりながらエスカレーターに足を踏み入れた。下降していく階段に立ち尽くして揺られる。嫌悪感が波打ってたぷたぷと音を立てる。水風船を連想させた。投げ出して中身を飛散させながら破裂する水風船のことを考える。知らないうちに死んでから見ている夢のようだった。
白昼夢のような音楽を聴き流しながら乗り換えホームにやってきた電車に乗り込むと、高校の友人に偶然出会った。少し話していると涙が出た。