断片的

こういうことになる

唾棄

片道一時間半かけて学校に通うことが苦痛だと、改めて強く思った。そこにはストレス因子になる人間しかいない。イヤホンを貫通して聞こえてくるメンヘラの女の甲高い笑い声、女みたいな話し方の男の笑い声(近頃これがいちばんキツい)、早口のオタクの声、早口のオタクの声、芝居かかったオタクの声、頼む!全員死んでくれ!

先月、面談で就職指導の偉い先生と話をして、褒められると共に頑張ってというようなことを言われた。ありがたいことではあるがどうしても胃が痛くなる。かつての自分は大人しく目標を諦めた、そして日々を舐めプで過ごしても済むような場所にやってきたはずなのに、どうしてまた頑張らなくちゃいけない事態になっているんだ。頑張ると失敗した時に苦しい。あの苦しみを何度も味わうくらいなら努力をしなくても成功することだけをやってぼんやりと生きていたい。それなのに苦手な講師は言う、私がどんどん上に行けるような布石を用意してくれる。「あなたが思ってるより世間のフィルターは甘いよ」「やらないで後悔するよりやって後悔した方がいいよね?あなたも分かってるだろうけど」「あなたならできるでしょ」「大学、行かなくてよかったね」この人は正しいことしか言ってない。怖い。助けてくれ。私は私にできない正しいことを平然とやってのける人間が嫌いだ。怖い。期待ですらない期待に応えなければならないというプレッシャーで眠れない日々が続く。勉強するつもりのなかった上位互換の国家試験の講義に混ぜてもらうといい、と言われてほかの学科に投獄されることになった。二つ返事を繰り返しているうちに決まってしまった。私は精神が終わっているのでアルバイトも勉強もしてない、客観的に見たら完全に暇人な自分に断る理由はない。嘘をつけるほど器用でもない。と言っても結局行きたくもないインターンシップと日程が被ってるせいで1回も行けていない。この前行ったインターンシップの事前連絡メールに書いてある会場や持ち物がおかしかったせいで散々な目に遭った。もう心が折れかけている。お礼メールへの返事も来ていないしあのメールに書かれていることは間違っていた可能性が高い。でもこういう時どうすればいいのかは知らない。散々な目といえば、この前授業のグループディスカッションの発表で仕方なく登壇したら足と手と声がありえないほど震えて恥をかいた。友達がいないので笑ってくれる人が若くて可愛い男の先生しかいない。最近、女らしい女を見ると無性に殺したくなる。男を見てても殺したくなる。人と会話している最中の離人感が消えなくて気が滅入る。適当にやりすごしているせいである程度の会話が出来る人だと思われているが本当は誰とも話したくないし、会話をしている最中いつも叫んで逃げ出したい気持ちでたくさんだ。模擬面接の授業がある日、不安で泣くほど嫌になって怖くて仕方なかったので仕方なく休んでしまった。どんどんできないことが増えていく。2年前はできたことが出来なくなっていく。仲の良い人と好きなことの話をしている最中であろうとも不穏が後ろから肩を揺さぶってくる。いつも心の中で謝っているから会話がままならなくなる時がある。この前通話越しに人と話したとき、その最中に書いていたメモを見返したら殺してくださいと助けてくれみたいなことが何回も書いてあって気味が悪かった。化粧が全く好きになれなくてつらい。女らしい服を着るのに抵抗を覚え始めた。集団の中で自分という存在が突出して目立つことを考えると何者でもない状態になりたいと願ってやまなくなる。身動きが取れなくなっていく。今日も行きたくないインターンシップのために提出書類を書いて先生に提出しなきゃならない。小さな紙に必要事項を書いて先生に手渡しに行く、ただそれだけの事なのにその単純な行為をする自分が多人数から観測されうるということを考えると不安になる。誰か助けてくれ、ここから逃げ出したい、誰もいない場所に行きたい、怖い、不安に押し潰されそうだ